4月の参議院の環境委員会にて、立憲民主党の辻元清美氏は熱中症や神宮外苑再開発について質問をした。
熱中症対策の法的位置付け
立憲民主党の辻元清美議員が気候変動適応法の改正と熱中症対策の強化を議論の中心に置いて国務大臣に質問。現行の実行計画を閣議決定に格上げし、熱中症警戒アラートを法的位置付けることの意義を問いただした。政府側は情報発信の強化と実効性向上を法的明確さがもたらすと答えた。
地方自治体への対策と支援
辻元議員は地方自治体の役割や現状に言及、猛暑対策に対して各地域の自主性の保証と予算や人手が不足する問題に対する政府の対応を質問した。政府は地域の実情に応じた対策、既存の施設・団体の活用を重視し、追加的な負担を抑える姿勢を示す一方、予算面は改正法案の成立後の検討とし、市町村との協議を約束した。
省庁縦割りと冷房設備の問題
辻元議員は学校施設の冷房設備不足と省庁間の縦割りに言及、環境大臣のリーダーシップを強く要求した。これに対し、政府側は縦割りの解消と環境省のリーダーシップの重要性を認め、熱中症対策推進会議の設置や関係府省庁との連携を通じた対策強化を宣言した。
都市再開発と神宮外苑問題
都市の緑化とヒートアイランド現象への対策が必要だと訴えた辻元議員は、特に神宮外苑の再開発計画を問題提起。公共施設が奪われ、会員制テニスクラブだけが残る現状について政府の意見を求めた。政府参考人は問題を認識し、検討すると回答した一方、具体的な東京都の見解は未だ示されなかった。また、環境大臣に対して、熱中症対策と環境保護の結びつけを訴えた辻元議員に対し、政府参考人は環境への配慮を約束した。